日本は、高齢化社会といわれており、人口の約3割が65歳以上となっています。この高齢化は今後も増加傾向にあるため、深刻な社会問題といわれているのです。そんな高齢者が利用するものといえば、介護施設です。今回は、介護施設でのスタッフによる見守りの重要性や注目すべきポイントなどについて、詳しく解説します。
介護施設で見守りが必要な理由とは?
まず、なぜ介護施設で見守りが必要なのかについて、解説します。事故や怪我を未然に防ぐため
介護施設では、入居者の事故や怪我を防ぐことが非常に重要です。入居者の割合は高齢者がほとんどを占めており、高齢になればなるほど、運動機能などが低下していくため、事故や怪我のリスクが高まっていきます。そして、怪我してしまうと、若い頃よりも治りにくい状態となっているので、完治させるために長い期間を要することになるのです。それ以外にも、摂食や嚥下機能も低下してしまうため、誤嚥の危険性も高まります。このようなリスクを回避するために、見守りは必要となってくるのです。
入居者の体調の変化に対応するため
入居者の中には、何かしらの病気を抱えて入居している方もいます。そのため、急な体調変化によるリスクが考えられるため、このような変化に対応できるようにしておく必要があるのです。見守りをすることはもちろん重要ですが、それだけではなく、毎日のバイタルチェックをしっかりと実施して、わずかな体調の変化に気づけるようにしておくのも大事なポイントです。
ADL向上のため
ADLとは歩行やトイレ、着替えなど、日常生活を送るために最低限必要な能力を指します。このADLを促すことで、入居者は自立した生活が送れるようになるのです。入居者が安全にADLを実施するためには、スタッフが身近なところに危険がないかを見守る必要があります。安全な環境でADLが実施できれば、入居者本人の自信になったり、能力向上が期待できるため、スタッフによる見守りが必要となってくるのです。
スタッフによる見守りで注目すべきポイント
次に、スタッフによる見守りで注目すべきポイントについて、解説します。実際にスタッフとして働いている方は、見守る際に下記で解説するポイントを、ぜひ参考にしてみましょう。見守りの目的をよく理解しておく
入居者ごとに見守りする目的をよく理解しておくというのも、ポイントの1つとなってきます。誤嚥の危険がある方や足が不自由で歩行な困難な方など、さまざまな方が介護施設には入居しています。そのため、入居者一人ひとりの特性をよく把握した状態で見守りすることが、大事なポイントとなってくるというのを、覚えておきましょう。
動きを予測して行動する
こちらも、見守りの目的と似た部分となってくるのですが、入居者の動きを予測して行動するというのも、注目すべきポイントとなってきます。入居者の毎日の行動を観察しておけば、トイレや食事などの動きを予測できます。予測ができていれば、必要なサポートができるため、怪我などのリスクを減らせるようになるのです。
情報を共有する
スタッフ同士で、入居者の行動や傾向などの情報を共有しておくというのも、大事なポイントとなってきます。自分ひとりでは、すべての入居者の傾向をとらえるのは困難ですが、一緒に働いているスタッフ同士で情報共有しておけば、多くの情報を得ることが可能となり、業務に活かせます。急変時の対応
もし、入居者の体調が急変した時に、即座に対応できるよう、あらかじめルールや取るべき行動を決めておくというのも、大事なポイントです。もし、取るべき行動などを決めていない状態で、入居者の体調が急変してしまうと、即座に対応できない可能性があるからです。そのため、対応フローの作成や定期的なトレーニングを実施しておきましょう。
見守りシステムの導入もおすすめ!効率的なケアの実現方法
入居者が安心安全な暮らしを続けていけるようにするために、見守りシステムを導入するというのも、非常におすすめの方法です。たとえば、赤外線センサーなどは、入居者の動きをセンサーで検知してくれるため、転倒や入退室などをチェックできます。また、バイタルセンサーを導入すれば、脈拍や呼吸などのバイタルデータを取得してくれて、異常があった際には、リアルタイムでスタッフに通知されるようになっています。このように、見守りシステムを導入すれば、居室の巡回・巡視の回数を減らせたり、トラブルを未然に防げる確率が上がるため、非常におすすめとなっているのです。